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 障害児と歩むゆった放課後クラブ  フォスター
  代表 遠藤 恵子

障害をもつ中学・高校生のための学童が「フォスター」です。平成6年当時、済美養護学校の児童数人が杉並区の学童に通っていました。杉並区の障害児受け入れは全国でもトップクラスです。通常は4年生までですが、6年まで延長可能です。障害児のいるクラブは非常勤職員の加算や、定期的な巡回指導も行われます。それでも「学校から学童クラブまでの送迎」「土曜に預かってもらえない」等問題もありました。母子家庭で母親が就労や、障害児二人を抱えていたなどの事情で、下校後に親が十分世話をできない状況で、介助を頼んでもケガのないよう過ごすだけ、人が変わると理解してもらうのに時間もかかります。中学年齢で言葉もほとんどなく、留守番は無理ということで、8名の親が集まって、小学部卒業後も充実した放課後の場を作りたいと考えました。障害者福祉課課長や、学童クラブを総括する児童センターの所長等に現状を訴え、学校の先生方やボランティアセンターの職員にも相談し、活動を立ち上げることになりました。児童館で障害児に加算される非常勤職員に声をかけて指導員になってもらい、幸運なことに同時期にオープンした余裕教室利用の『障害者交流館』の集会室を無料で活動の場として利用できました。こうしてできた放課後活動グループが「フォスター」です。「FOSTER・フォスター」という名は“親子同様に養育する”という意味です。子ども達が家庭で過ごすように生き生きと安心して活動できる場になるよう願ってつけました。平成6年秋、済美養護の生徒10人に指導員スタッフ2人で、自主的に週2日の活動を始め、半年間の活動記録と必要性を訴えた書面、平成7年度の活動計画などを添えて補助金申請を区長あてに提出し、平成7年4月より区から心身障害児者地域デイサービス事業の運営費補助を頂き、一挙に週6日の開所、長期休業中も活動ができるようになりました。運営主体は親で、活動は指導員が工夫して行っています。最初は経済的に大変でしたが「実績を残すこと」「周囲の方や行政に認知してもらうこと」が大切だと思います。
 

活動はお迎えからスタートし、子ども達はスタッフやボランティアと和田障害者交流館まで歩きます。交流館を使用できない時は、昨年秋から借りたアパートで過ごしたり、夏休みには遠出もします。遠足は「恵比寿ガーデンプレイス」「お台場」「動物園」など、公共交通機関を乗り継いでショッピングも楽しんでいます。日々の活動は交流館で調理、パーカッション、音楽療法、和太鼓。昨年は牛乳パックで紙すき等の工作もしました。調理は夏休みの長い一日に欠かせないプログラムで、前日の買い物から始まり、子ども達がかかわれるようなメニュー、カレー・サンドイッチ・冷やし中華などです。にんじんはどんどん細くなってしまい、タマネギを切る時は隣の人まで涙目になったりして大笑いの連続です。殻入り卵焼きや、調理中に口がもぐもぐしている人も。一生懸命作った料理は最高の味がします。フォスターの活動の特徴は「地域との連携をとりながら」行っている点です。スタッフは学校や児童館と連携をとり、様々なところへ子ども達を連れてきます。例えば、中高生向けの児童館「ゆう杉並」の体育館でのスポーツや、陶芸教室に参加しています。他の児童館のイベント「みんなで作ろうとうふでダンゴ」「みそ作り」「児童館まつり」等にも参加しています。地域の養護の夏休みプール開放や、地域交流音楽会、阿佐ヶ谷の七夕まつりや、高円寺の阿波踊りなどにも行きます。移動のバスの中でパニックを起こし、途中下車して歩いて行くなど、大変な思いをしながらも、スタッフはあきらめず、どんどん外出しています。フォスターで、親でも先生でもない人と過ごすことで、子離れ・親離れをしていくためのステップになっていると思います。

「フォスター」連絡先   TEL・FAX 03-3335-9275(遠藤)

ホームページ? http://pws.prserv.net/jpinet.akio3/foster.html
リンク切れ 2005.10.14.
2003年版

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